今回は前年度得度された先輩5人と一緒に合宿を行った。(修行は別メニュー)
その中の一人で、あなたがこの塾を受講した目的はとひつこく聞く人がいたので、真言宗の教義を学びに来たと答えたら、ここは作法を教えるところで、それだったら他に行った方がいいと言い出すので論争となり、少し感情的に言い返してしまった。挑発されるとムッとする自分もまだまだ修行が足りないが、後輩に議論を吹っかけてくる輩もどうかと思う。
さて、外国人は殆どの人が(熱心であるかどうかは別として)信仰を持っている。日本人は信仰を持っていないことで外国人から信用されないことも多い。
信仰を持っていないということは、物事を判断する時の物差しが無いということ。だから少しくらい悪いことをしても、これくらいなら世間的には許されるという甘い倫理観となる。
世界の人口で圧倒的に多いのが、キリスト教とイスラム教。ただ、一神教の怖いところは、教典の間違った解釈をしてしまうと反社会的行動をとっても、それが是認されてしまうところだ。
その点、仏教は多神教なので、如来、菩薩、明王、〇〇天、等々、また宗派や経典の数も多く、様々な価値観を共有出来る宗教だと思う。昔から神社とは和合していたし、日本の災害現場に行けば、宗教を超えて互いにボランティアとして支え合っている。
しかし、今後のスケジュールでは、クリスマスを過ごし、神社に初詣に行き、節分にはお寺で豆まきをする。イベントを仕掛けて経済を活性化するのはわからないでもない。
結局、日本は仏教国でありながら、お坊さんが必要なのは葬式と法事の時だけである。経典に書かれた崇高な哲学を進んで学ぼうとする人はほとんどいない。
かく言う自分も障害を持つという苦しみを経て仏教を真剣に学び始めたが、ノホホンと生きていたらこんなこともなかったかもしれない。
人生は修行の場、楽しいことより苦しいことの方が圧倒的に多い。そりゃそうだ、お釈迦様は人生は四苦八苦と説いている。
皆さんも事あるごとに人生の備えとして仏教に触れ、外国人に対して自国の宗教は仏教であると自信を持って答えられるようになってもらいたい。
ユキワカ
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