障害者の働き方の理想(私論)
この問題が発覚して以来、いろいろな方が様々な意見を言っているなかで、自分なりに障害者雇用の理想を考えてみた。
障害者雇用を言う前に、今有期雇用や非正規雇用が横行し、障害者でなくても何千万という健常者が、明るい生活設計が描けない状況である。
これは行き過ぎた資本主義、グローバル化が勝組と負組をつくり、格差社会を助長した結果である。その負組のなかから精神障害者が急速に増え、300万人を越える事態を招いたと見ている。(自殺者2万人の背後にその100倍以上の精神的に病んでいる人がいるのは容易に想像できる)
精神障害者の病名も、最近はうつ、躁うつ、統合失調ばかりではなく、な〜にこれというものも沢山出てきた。この人達は概してコミュニケーションが苦手で、組織の中で働くことが一般の人より難しく、一律に週20時間以上の雇用契約を結んで働くのは、他の障害に比べて困難である。
これらの障害者の中でも短時間なら健常者よりも集中力を発揮したり、ある特異な分野ではもの凄く力を発揮できる者もいる。
ところが今の法定雇用率の制度では、これらの障害者の働き方では数字上のカウントにならず、そうした働き方の仕組は一切用意されていない。
雇用契約でなくても、業務委託契約や業務請負契約でも、その他どのような形態であれ働いている、社会に参画しているという自負を持ち、最低限の生活が補償されるのが、一億総活躍社会になるのだと思う。
それには障害者の働き方の希望や出来ることと、官庁なり企業、あるいは地域社会の需要をマッチングさせていくことが大事で、雇用率という数字合わせをするのではなく、様々な障害者の働き方を用意するのが、健全な障害者の雇用のあり方ではないか。
そういう理想論を言っても、つまるところは財源の問題、やはり勝組から負組にお金を流す仕組みを作っていかなければ、日本は沈没するよ。
ユキワカ
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