カウンセリングに光明が見えた
自分は今、発達障害(ASD)の知人(20代男性)のカウンセリングをしている。自分の主治医を紹介したいきががり上、私ともカウンセリングを開始することになってしまった。私は精神病のことはそれなりの知識はあるが、もちろんカウンセラーの資格を持っている訳ではない。
ASDの特徴として、一つのことに集中(彼は鉄オタなのだ)して同時併行のマルチタスクが苦手なこと、コミュニケーション能力が不足して人間関係が上手く構築できないこと、などが挙げられる。
彼は家に来ると、同じことを延々と繰り返し話す。「それはもうさっき話したでしょ」1時間だけの約束が、2時間、3時間になる。こちらも忍耐が必要だ。
「人間関係広げようよ、まずは同じ仲間から」ということで発達障害バーに誘ったが、今はいっぱいいっぱいだと言う。過去の自分の誤ちの話ばかりで、将来の話になかなか辿りつかない。
彼は自分の将来に極めて悲観的であるが、幸せになるために、就職もしたいし、結婚もしたがっている。しかし今の彼の能力では、どちらも厳しいといわざるを得ない。
就職は障害者雇用しかないかと考えていた。障害者就労支援事業所に通うと何らかの展望が開けるとは思うが、自分と話をしているだけでは何の生産的な方向性も見出せずに終わっていた。
彼はもともと電車の車掌になりたかった。しかし、家族に反対され薬学部に進学するも中退。何故あの時に鉄道の道に進まなかったのかということをずっと後悔している。
それが前回のカウンセリングの中で、鉄道関連の仕事、それもなるべく人と話さないような仕事がないかという話になり、その場でネットで検索した。
たまさか操車場で電車の掃除をするというJR東日本グループ会社の仕事がヒットした。アルバイトから初めて、正社員への登用もある。彼は興味がある(特に京浜東北線の車輌)といい、自分も漸く一つの可能性がある選択肢にたどり着けたと感じた。
あとは採用面接と家族の説得。まだまだハードルは高い。
ユキワカ
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