今日封切の映画を観てきました。長野県のとある精神病院がロケ地ですが、どの病院も似たようなものだと感じました。以下自分と重なったシーン。
・鉄のドアと鍵
患者が叩いても壊れないようにドアは全て鉄製、ガシャンという音が病棟内に響く。ドアは常に閉まっており、看護師は腰に吊るした鍵で開閉を行う。
・服薬のための整列
自分で薬を管理できない患者は、食後に服薬するためにコップに水を入れて、ナースステーション前に一列に並ぶ。
・屋上の洗濯干し場
何日も同じ服を着ている患者が多いが、洗濯物がたまると洗濯機で自分で洗う。屋上に干しに行く時間も取り込む時間も決められている。雨の日に選択すると病室内に干す羽目となる。
・作業療法
習字やテレビ鑑賞などレクリエーションの要素は強いが、内容が単調なのですぐに飽きる。カラオケが好きな患者が多いが、音程はかなり外れている。
・男性スタッフ
病棟内は女性スタッフばかりではない。暴れる患者を抑えるには男性の力が必要。最近は看護師も多くなったが、多くはヘルパーとして働いている。
・退院後の生活の恐怖感
入院は三食昼寝付きであり、守られている安心感がある。世間に出ることは嬉しい反面、本当にやっていけるだろうかという恐怖感との闘い。すぐに戻ってくる人も多い。
入院患者は、誰もが何らかの事情を抱えています。そしてそれを理解できる人たちだからこそお互い親しくなり、他人にも優しくなれる。自己肯定感を持てる映画でした。
精神障害は自分には遠い世界だと思っている人にこそ観てもらいたい。
ユキワカ
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